キャリアコンサルタントのマイキャリア ~橋本 光生~

毎回、キャリアコンサルタントの方々が、「なぜキャリコンになったのか?」
「どのように仕事を作りだしてきたか」をレポートしていきたいと思います。
今後は企業分野・教育分野・公的支援分野のキャリアコンサルタントの方々にも
ご登場いただく予定です。

第3回 キャリアコンサルティング振興協会 理事 橋本 光生
「キャリアコンサルタントとしての仕事の原点は母校での交流会」

現在私は学生キャリア支援のためのNPOとフリーのキャリアカウンセラーを兼任していますが、私のキャリア支援の原点は母校の大学での「卒業生と学生の交流会」という企画です。
私は、1980年に大学に入学して間もなく、大学生協、新入生歓迎実行委員会、ゼミナール協議会の3つの団体に関わるようになり、朝から晩まで大学で活動する生活を過ごしていました。こうした大学生活で大変ありがたかったのは、大学の先輩達の存在でした。ゼミの先輩やゼミナール協議会の先輩には本当にお世話になりました。特に卒業された先輩がたが大学に顔を出していただいた時には、仕事のこと企業のことについてじっくり話を聞く機会が多く、大変に恵まれた大学生活でした。

大学生協への就職

そうした経験もあって、卒業後も何らかの形で、大学や学生にかかわりたいと考えるようになり、1985年に大学生協に就職し、名古屋大学と中京大学の生協店舗での仕事を担当し、幸運なことに1992年から4年間母校である名古屋市立大学生協の専務理事として働く機会に恵まれました。その時に3年生が各業界の卒業生から学生が仕事、会社、経験談を聞く機会として「卒業生と学生の交流会」を学内で実施する機会に深くかかわることができました。
この企画は私自身が経験した卒業生の先輩方との時間を後輩の学生にも経験していただければと考え、生協からゼミナール協議会と経済学部同窓会に協働開催をお願いしたところ、快諾していただきました。当日は大変に熱意ある卒業生が仕事帰りに大学にかけつけていただき、大変に熱く語っていただき、学生もその話を深く胸に刻み込むことになりました。(下の企画概要参照)

■企画名:卒業生と学生の交流会
共催:経済学部同窓会、ゼミナール協議会(学生団体)、大学生協
会場:学内学生会館2階和室
時間:平日の夕方2時間
参加数:28名程度
内容:5人程度の学部生(3年生)の4つのグループに、それぞれ2名の卒業生が入り、自らの経験を語り、学生の質問に答えるグループワーク形式の懇談

この交流会に参加した学生はもちろん卒業生にも大変喜んでいただけたことがとても印象に残っています。この企画を機に、学内店舗・食堂に加えて、学生の就職のサポートを行う(現時点でいう学生キャリア支援、キャリア教育)ことを事業化できないかと考えるようになりました。

大学の就職支援に関わるNPOを設立

その後、全国大学生協連に移籍して、就職関連の新規事業の立ち上げにかかわり、2001年にCDAを取得してキャリアカウンセラーとして独立し、大学の就職支援に関わるNPOを設立し、その後代表を務めていますが。現在いくつかの大学で「企業人と学生の交流会」を授業時間内で実施するお手伝いをしています。(下の企画概要参照)
企業人と学生の交流会では、参加企業人が卒業生ではなく地元の中小企業ですが、本質的なことは、母校での交流会がキャリアコンサルタントとしての仕事の原点です。

■企画名:企業人と学生の交流会
主催:ゼミ担当教員
協力:NPO学生キャリア支援ネットワーク
会場:教室
時間:平日のゼミ時間内の60分~90分間
参加数:10名~25名程度
内容:10人程度の学部生(3年生)のゼミ生に、1名の企業人が入り、自らの経験を語り、学生の質問に答えるグループワーク形式の懇談
事前準備:あらかじめ、学生は交流会出席企業のホームページを事前に見て質問をワークシートに記載して交流会に参加する。
主な学生からの質問:
企業はどのような学生をもとめるのか。学生時代に学んでおくとよいことは何か。
○○業界に必要な力は何か。仕事に必要な資格は何か。何故その会社に入社したのか。
ブラック企業をどう見分けるのか。仕事で大変だったことはなにか。面接官は学生のどこを見ているのか。

思い返せば、幸運なことに、1980年に大学入学して以来、大学生協時代も勤務時間以外のボランティアとして学生のキャリア相談や講演などは続けていましたので、一貫して大学生のキャリア支援に携わり、自分としては「天職」に近い仕事を続けられていてありがたく思います。
近年、ニートになる若者、不本意に退学する学生、コミュニケーションに悩む学生の問題が深刻さを増していますが、この問題を解決するには、学生の社会でのコミュニケーション力や職業観を見につけるためのキャリア教育が大事になっていると思います。とりわけ、大学生のインターンや企業訪問については大学だけでは困難であり、産官学民の連携で地域層ぐるみで保護者も巻き込んで進めることが求められていると考えています。数年前からこうした取り組みに協力いただける中小企業団体も見つかり、今後も自分が動ける限りこの仕事を続けて、不本意なニートの若者や就職に悩む学生が減るようにお役に立てればと思います。

プロフィール

橋本光生

キャリアコンサルティング振興協会 理事 橋本 光生

ニート予防コンサルタント 若者キャリア支援35年
http://www.scsnet.jp/
NPO法人学生キャリア支援ネット理事長 
専門は「若者の自己理解」「適性理解」「自己目標設定」「インターン支援」「保護者相談」
国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士    
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)

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