キャリアコンサルタントのマイキャリア~須田万里子~

毎回、キャリアコンサルタントの方々が、「なぜキャリコンになったのか?」
「どのように仕事を作りだしてきたか」をレポートしていきたいと思います。
今後は企業分野・教育分野・公的支援分野のキャリアコンサルタントの方々にも
ご登場いただく予定です。

第1回 キャリアコンサルティング振興協会 代表 須田万里子
「聴くが苦手な私がキャリコンを続けられたのは」

32年前、私は人材派遣の会社でコーディネーターをしていました。
当時の派遣会社は右肩上がり。オーダーも多く、とにかく順列組み合わせをしていけば売上はどんどんあがり、会社も業界も大きくなり続けました。
そんなとき上司から「カウンセラーの研修に行ってくるように」と命令が下りました。マッチングの仕事が面白くてたまらない私は、いやいや受けたのですから、学びが活きるわけはありません。
受講後上司に「カウンセリングは、学校や病院ではいいですが、企業では使えません」と言ったのを覚えています(笑)

そこから数年たち、バブル崩壊、派遣に対する風向きは変わり、オーダーも減り、かつ人も来なくなり、会社も私も不安な毎日でした。そんな時幸運にも、もう一度カウンセリングを学ぶ機会がありました。

右肩上がりの時代は、押し付ける一方だった「説得型」の私に、カウンセリングスキルがつき、「聴く」ができるようになると、企業も人も納得して仕事をくださるようになり、業績はあがっていきました。25年間、人材会社で沢山の人に教えていただきましたが、ただ私の中ではもやもやする気持ちが大きくなり、「何かが違う」と感じるようになりました。

マッチングは大事な機能だけど、その前にカウンセリングをしっかりいれ、その上でコンサルティングをしていけば、きっと人の働き方は変わる。しかし、そのようなことを貫こうとすれば、私も自分でリスクを負わなければチャンスは来ない・・・そこで会社を退職し、独立をしました。

できたばかりの国家資格「2級キャリア・コンサルティング技能士」を取得し、意気揚々と「キャリア・コンサルタント」としてデビューしたわけです。
起業セミナーにいき、名刺とパンフレットにHPを作り、仕事を待ちました。
しかし、いっこうに仕事はきません。
6ケ月で貯金はなくなり、先行きは真っ暗・・・
相談にのってくれる人もなく、新百合ヶ丘に借りた小さなマンションの1室で、悶々とする毎日、それが今から7年前の私でした。

     

人材会社のキャリア・カウンセリングと、
市場の求めるキャリア・コンサルティングは違っていた。

マッチングではなく、キャリア・コンサルティングがやりたい私は、仕事を探しましたが、採用してもらえません。誰も見ないHPに反応があるわけがありません。キャリア・コンサルタントとして求められない現実を前に、方向転換をするしかありませんでした。
そんな時、ソリューションフォーカス(解決志向)の研修を受けました。
収入のない私に、受講料10万円は大きな投資でしたが、あとで考えると、これは私の人生の転換期になりました。
「問題を考えれば、問題が見つかる。解決を考えれば、解決を手に入れる」という考え方に、私の中で何かが変わり、「私のリソースは何だろう?」と考えたとき、人材会社でのコーディネーターの経験があることに気付きました。 
「広告の打ち方、面接の仕方、マッチングの仕方、クレーム処理」などのスキルを棚卸すると26の研修カリキュラムができ、これをもって古くからの知人の派遣会社、そして広告会社に営業をしました。
それでできたのが「コーディネーター塾」です。
http://www.jinzai-dock.com/
そこから、やりたいことではなく、求められることを考え、私が他社より優れているところを探し、1つ1つ商品にしていきました。そして、当時から「理論より実践」と思っていましたので、市場を知るために、色々なキャリア・コンサルティングの現場に入り、体験を増やしました。
「早期退職制度のキャリコン」「大学のキャリコン」「美大~音大」と事例を増やしていくと、私の中に知らず知らずにノウハウができました。それが、他社との差別化になりました。
現在、音大での招聘キャリアカウンセラー、公的支援機関での専任講師、など数多くの現場をかかえています。7年前、絶望の淵にたっていたことが思い出され、この7年の現場に深く感謝する思いです。
営業について学んだことは、当社の営業セミナーですべてお伝えしています(笑)
http://www.ccea.jp/seminar/
ご興味があればぜひ、ご参加ください。
キャリア・コンサルタントという仕事は、「話を聴くのが好き」ということだけではできないと私は思います。専門スキルに加えて、自分の人生をしっかり生きて、人格を磨いていくことが大事というのが私の実感です。
まだまだ足りない私ですが、これまで学んだことを、今後は求めるキャリア・コンサルタントの方々に、CCEAのセミナーなどで引き継ぐことを、ライフワークにしていきたいと思います。

昔話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

                                     以上

プロフィール

須田万里子

須田 万里子

一般社団法人 キャリアコンサルティング振興協会 代表理事
合同会社 人材ドック 代表取締役社長
合同会社 人材ドック

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2016.6.1

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